2022.9.19
U-12
EMOTIONAL
台風が来て、日曜、月曜と試合も練習もない3連休になりました。
時間が出来たので、U12での取り組みについて書きます。
U12チームは前期リーグの成績により、後期リーグから2部昇格を手にしました。
苦しい戦いを勝ち抜き、手にした昇格。
子供達は自分達が掲げた目標を達成出来、この後期リーグへのモチベーション高く準備をしてくれました。
その中で、この19人の選手達がもっと大きく成長出来る環境として、このリーグは前後半総入れ替えで全員が出場します。
メンバーも戦術も選手達で話し合って決めます。
そして、全員で、全力で勝利を目指す事。言い訳を作らない事を約束してもらいました。
当たり前だよと思われる方も多いと思います。
しかし、公式戦の中でこのチャレンジをする事は出来ていませんでした。
今年のU12メンバーに伝えてきたサッカーのセオリーへの理解度や、求めてきた対応力を見てみたい。
1人1人が緊張感とリスクをおってチャレンジする場をもっと作りたい。
いろんなシュミレーションをして、今回の決定をしました。
当然ながら、全てがうまくいく事はないと思います。
むしろ失敗のほうが多くなるはずです。
でも、だからこそなんです。
うまくいかない事があった時に、誰かのせい、環境など他者に思考を向けるのではなく、自分自身に矢印を向けられる人間を育てたい。
自立心があり、自発的に考え行動出来る人間を育てたい。
そんな思いが今回の方針決定に繋がりました。
なにより、サッカーというスポーツが生み出すエモーショナルな部分を最高に引き出せると確信しています。
悲しい、嬉しい、悔しい。
日常では感じない感情が湧き出すサッカーというスポーツの魅力を最高に感じる時間を作れるはずです。
そして、自由には責任が伴う事を身をもって知って欲しい。
コントロール出来ない事を言い訳にする事なく、唯一コントロール出来る自分に何が出来るかを考える。
その事が、他者への思いやりや、周りとの協調性を育むはずです。
自分だけ得るわけでもなく、自己犠牲で他者だけに得らせるわけでもなく、相互利益WIN-WINの思考を育てたいと思っています。
この考え方は6年生だけに限った話ではありません。
確かに、公式戦でここまで子供達に任せるには、それまでの長い積み重ねがあっての話で全ての学年にという事ではありません。
しかし、クラブとして根本にある考え方は園児だろうが、6年生だろうが、20歳を過ぎたOBであろうが、指導者であろうが同じです。
このU12の取り組みは、クラブが子供達の未来に向けて作る環境の目に見えやすい物の1つというだけです。
この取り組みに、ご理解頂いているU12保護者の皆様、そしてクラブに関わる全ての方に本当に感謝しております。
最高のサポーターの皆さんがいらっしゃる事こそ、チームの財産です(本心です)
誤解を恐れず言うなら、勝ち星ホイホイ(!?)につられて選手というか保護者が集まるチームもあります。
決してその考え方を否定するわけではありません。
それぞれの考え方、ニーズがある事も認める許容性は必要だと思います。
当クラブは、そこにあるから入った子供達がほとんどの地域クラブです。
だからこそ、やるべき事があるし、目指すべきチームの姿があります。
そんな考えを共有していただける保護者、関係者の皆さんへの感謝の気持ちが、ベンチで大声を出したいのを堪える力になっています(笑)
指導者はストレスで倒れるか、その前に悟りを開くかのチキンレースになっています(笑)
第1節は1敗1分。
次節に勝ち点3を奪えるようにしっかり準備をして欲しいと思います。
最後に、今回の内容と関係があるようでない!?映像を・・
今や世界一のストライカーであるマンチェスターシティーのハーランド選手。
入場して試合前まで着ていた上着を脱ぐシーンです。
彼は幼少期にいろんなサッカー以外の陸上やハンドボール、ゴルフなども経験して、全員で40名だけのクラブで16歳までプレーという、決してエリート環境で育ってきたわけではありません。
9歳の時まで週1回の練習だけ。
サッカーは成長を育む社交場として理解され、人々をつなぐものとして考えられていた環境だったそうです。
だからこそ、世に言う「サッカー馬鹿」ではなく、しっかりとして社会性を学んで来れたと言われています。
何気ない行動ですが、これが当たり前と思えるようにみんなになって欲しいなぁとなんとなく思いました。
台風で暇すぎて長くなりました・・・すみません。