2020.12.31
お知らせ
2020
2020年も今日で終わりです。
この1年、経験したことのない時間を過ごす事になりました。
経験の場を失い、目標の大会が中止になり、仲間と過ごす時間を奪われた子供達。
大人にとっても、何が正解で、どうやっていくか、不安の中で手探りをしていく毎日でした。いや、毎日です、が正しいですね。
でも、そんな中だからこそ、チームで子供達に伝えている、対応力や許容範囲の広さが試された1年でもありました。
ネガティブな状況の中でも、必ず未来に繋がる種が落ちていて、見落とす事なく拾い集めて、大切に育ててあげたいと強く意識して活動してきました。
緊急事態宣言が明け、久しぶりにグランドに子供達と集まった時の幸福感。
数ヶ月ぶりのユニフォーム姿で、ピッチに挨拶をして入場していく子供達の背中を見た時の胸の高鳴り。
当たり前が当たり前ではなくなった世界で、今まで見過ごしていた小さな幸せが、大きな感動に変わった1年。
ツライ事や、楽しくない事が多いのは事実ですが、その中で「うまくやっていく」「これくらいまでは出来る」をそれぞれが見つけて行く事を求められる世界になったんだと強く感じています。
子供達がこの先豊かに、そして創造性に溢れた人生を生きていく為に「これ以上はダメだ」「これはどうしようもない」という限界値を上げてあげる事が僕達の仕事だと思っています。
そういう意味では、今は逆にチャンスだと思います。
クラブとしての活動、協会としての活動、地域での活動、多くのリスクと子供達の楽しみを推し量りながらの運営は、僕自身も鍛えられる環境になりました。
人の命は何よりも大事。
でも、人の命って今だけではない。
これから生きていくという事も含めて考えてあげないといけない。
今までも子供達の未来の事を考えてきていたつもりだったけど、この状況になってそれは「つもり」だった事に気付かされました。
本当の意味で、豊かな人生を子供達が生きられる環境と経験を作っていく事を、改めて深く考える時間になりました。
保護者の皆様はじめ、関係者の皆様、心配な事も多くあったと思いますが、この状況での活動に御理解とご協力をいただけた事に心から感謝しております。
本当に一年間ありがとうございました。
皆様、よいお年をお迎えください。