2021.6.18
お知らせ
ミスに対する考え方
長年、トッププレイヤーとして、そして日本代表として活躍し続けている川島 永嗣選手と、長友佑都選手の対談形式のコンテンツがアップされています。
サッカー協会が日本代表のトレーニングや、ロッカールームなどを撮影した映像を公開するWebメディア、Team Camでの映像です。
(この対談以外にも、代表戦のロッカールームなど、心熱くなる映像が沢山ありますので、時間がある時に是非)
38歳という年齢で、ヨーロッパのチームで2年契約を新たに結んだ川島選手。
本当に素晴らしい。
長友選手も同じく、長い間トッププレーヤーとしてヨーロッパでプレーを続けています。
興味深いのは、ミスに対する考え方を話している事。
サッカーはミスのスポーツと言われます。
だって、90分も試合して、1点も入らない事もしょっちゅう。
ということは、ずっと何かしらのミスが起こり続けているという事です。
だからこそ、得点した時、勝利した時は喜びが爆発するし、逆の立場であればこの世の終わりの様な絶望感を感じる。
これが90分間、点も入らないのに、世界中の人々を夢中にさせて、熱狂させる1つの要因だと思います。
「まて」を言われて、「よし」って言われた時のワンちゃん的な(ちょっと違うか・・・)
そんなミスだらけのスポーツをしている子供達。
ミスをした時に「なにやってんだ俺は!!」と自分に対して苛つきを感じる選手。
「あいつのパスが悪いせいで」と他者に対して怒りを向ける選手。
「もう無理だ」と考える事を放棄する選手。
多分、どれも次のプレーが上手くいく可能性を下げる思考です。
起こったミスは仕方無い。
どんなに後悔しても時間は戻らない。
相手も、ボールも、自分の思い通りにはならない。
だからこそ、唯一コントロール出来る「自分」をコントロールしなくちゃいけないわけです。
戻れない過去ではなく、変えられる未来を良い結果にする思考。
その為には、ミスの原因をロジカルに自分で分析する能力が必要です。
論理的に考え、「よし、次はこうしよう!」と考える。
だからこそ、ガムシャラにただやるのではなく、自分で振り返る事が出来るくらいの精神的、脳的、身体的余裕を持ってプレーしなくてはいけないって事。
この2人の話を聞いていて、メンタルが強いというのは、改善意欲が後悔心を常に上回る事なんだと改めて思いました。
子供達は、日本国民の期待なんて背負ってないし、楽しい遊びでサッカーをしているはずです。
だから、ミスに怯える必要なんて無いし、プレッシャーなんて1ミリも感じる必要はないはず。
そう、これって人生も一緒。
取り返しがつかない事なんて、ごく稀で、ほとんどの事は何とかなるはず。
でも、何とかする為には、自分をコントロールして、論理的に物事を考える必要がある。
わかっちゃいるけど、そんなに簡単じゃないんですよね(笑)
せっかく、サッカーという「ミスだらけ」のスポーツをしているからこそ、これからの人生を少しでも豊かにする思考を持てるようになって欲しいな〜と思った雨の金曜日でした。